『逃避行マガジン』について
いつの頃からかわからないけれど昔から逃げる映画が好きだった。
例えば何か罪をおかして警察から追われている映画なら日常では味わえないほどの緊張感にゾクッとしたし、結ばれることを周囲に反対されている男女がかけおちする映画なら障害を乗り越えて作り出される二人ぼっちの世界に憧れた。
そんな映画に強く惹かれる理由は、「今」から抜け出して新しい世界へ踏み出すような気がするからだ。
何かから逃げながら隠れるように暮らすというのは、いったいどんな感じなんだろう。
自分の現状を全部捨て去って、新しく違った自分をスタートさせるというのは、どんな感覚なんだろう。
ご挨拶が遅くなりました。
わたしは『逃避行マガジン』管理人の上谷30号線といいます。
このサイトは「逃避行」や「逃亡」に強い憧れを抱いているわたしが、その魅力を深く追求し幅広く発信したいと考えて立ち上げたものです。
「逃避行」、「逃亡」のきっかけとなるものはその人によって異なります。
「悪いことをしたから」だったり「返せないほどの借金があって」だったりマイナスイメージのきっかけももちろんありますが、それだけではけしてありません。
ちなみにわたしは追われるほどの悪事も多額の借金もしていませんし、日常にたいした不満があるわけでもないのです。
しかし何かから逃げ出して現在の自分を捨てることに憧れる瞬間があるのも確かです。
そしてきっとこれは自分だけはないと思っています。
全く魅力を感じないなんて人も当然いるとは思いますが、共感してくれる人も少なくないのではないでしょうか。
「逃避行」だったり「逃亡」を題材にした作品が世の中にこんなにもたくさんあるという事実こそが、何よりもそれを語っています。
しかし多くの人にとって逃避行というのは簡単な事ではありません。
それが自分の理想と違うものであっても現状をぶち壊して新しい生活を始めるというのはとても勇気がいるものです。
だから誰もがその願望を抱えながらも実行するまでには至らず、そしてだからこそ「逃避行」や「逃亡」に強く惹かれてしまうのでしょう。
わたし自身もそういう人の一人です。
そうして始まったのが妄想の逃避行。
逃避行もの、逃亡ものの作品に触れながら登場人物の心情や風景に浸って自分のイメージを膨らませるのです。
そういった作品、主に映画をおかずにして妄想での逃避行を楽しんでいたわたしは、「逃避行」「逃亡」に関するものを探しながらふと思いました。
逃避行ものの作品をまとめてくれてるサイトとかないのか?と。
それがこのサイトを立ち上げた発端となります。
わたしと同じような「逃避行」に憧れるけど現実を壊す勇気はないという人、妄想で「逃避行」、「逃亡」を楽しみたい人にとって、このサイトが少しでも役に立てばと考えています。
『逃避行マガジン』管理人 上谷30号線