相模原逃避行(2021/11)
久しぶりに自転車で逃避旅行
前回のプチ逃避旅(横浜)は悪天候のために自転車に乗るのは断念しました。
しかし今回はまったくもって心配する必要がないくらいの快晴。
秋川渓谷に自転車で行ってからけっこう間が空いてしまいました。
そして最近はほとんど自転車に乗ってすらいません。
前回、苦しみを共にしたことで自転車と心が通じ合えたと実感はしたんだけど。
日常に戻るとそんなのけろっと忘れてしまうものですね。
ごめんね、ほったらかしにして。
今日はよろしく頼んます。
とかなんとかブツブツとご機嫌をうかがってからサドルにまたがった。
思ったよりも坂が多い
今回の目的地は町田と相模原の間にある多摩境天然温泉、森乃彩。
秋川渓谷へのチャリ旅で学んだのは、
1に「片道3時間ってけっこうきつい」、
2に「休憩って必要」ということ。
考えると当たり前なんだけど実際に経験してみないとわからないものですね。
その反省を活かして計画を立てました。
前回より若干近場。
そして休憩時間も計算に入れて出発した。
抜け目がない計画。
バッチリ。
いいお天気の中、甲州街道を西の方へと自転車を走らせました。
けっこう寒いけどちょっとの間ペダルをこぎ続けるとすぐに暑くなりますね。
天気も良くて空気もおいしい。
そうそう、前回学んだことの1つに「マスクして自転車こぐのは苦しい、マスク外せばかなり呼吸しやすい」っていうのもあった。
これこそ当たり前なんですが。
マスクを着用するのが常識となった今の時代、自転車に乗ってるとはいえ人通りが多い道を通る時はやっぱりどうしても気にしてしまう。
鶴川街道を通って多摩川を渡ったころにはちょっとお腹が空いてきた。
どこかで何か食べようと思ったけど何を食べようか迷いに迷いいろんなお店をスルーしてしまう。
がっつり食べてしまうと自転車しんどいよなぁとか思ったりして。
あと、今自分は逃亡者の設定だ。(そういう遊びを一人でしている)
だから「逃げながらのんびり飯を食ってるほど落ち着いてられないよな」という考えも頭の中にはあるのだ。
でももちろんそれはちょっとした遊びなので空腹を満たすことの方が優先順位でいえば上位。
なのだが、稲城市から多摩市に入れば坂が増えてきて飲食店もめっきり減ってきた。
「あ、もしかして逃したかも」って予感がした時にはやっぱりもうだいぶ遅くて、しんど坂が長々と続き今の気分にぴたりと合う飲食店はまったく見かけなくなった。
グーグルマップにはちゃんと目的地までの道の高低差が表示されるので坂があるのは承知のことだったけど。
こんなに続くとやっぱりしんどい。
どうしてもペダルがこげずに自転車を降りて押す
→早く出発したんだからできるだけ早く到着したいと思ってもう一度自転車に乗って無理やりにペダルに体重をかける
→でもやっぱりダメで自転車を降りる
これを何度繰り返したことかわからないけど、ヘトヘト腹ペコでようやく森乃彩にたどり着きました。
空腹のまま到着
フルーツの香りの替り湯だったり強力な噴射のジェットバス、自然をゆったりと味わえる露天風呂など、種類豊富なお風呂を楽しむことができました。
しかし人が多すぎるのがちょっと引っかかるところ。
入口入って靴を下駄箱に入れようとした際に、大学生らしき若い子らが「この後、授業だぜぇ」みたいな話をしていたので若干嫌な予感はしていた。
年配の常連が多いのはどこの日帰り温泉でもありそうだけど、この辺りは大学も多いようで学生さんの常連も多いようです。
入りたい種類のお風呂に自分の好きなタイミングでっていうのはなかなか難しくなります。
いくつか入れなかったお風呂もあったけどそれは諦めて早々に退散。
館内に立派なお食事処があったのでそこでビールを飲みながらのんびりとする。
酷使した肉体を温泉で労わってから、その肉体にビールをじゅるじゅると吸わせる。
一人客には大きすぎるテーブルでついうとうとしてしまいます。
自分が浸りたかったのは何だったのか
コロナ禍になる前は頻繁に行っていた温泉旅行だけどどうしても敬遠せざるを得ない状況が続いていました。
コロナの感染についてまだ明確には判明していないことも多いので詳しくはわからないけど、どう考えても温泉って無防備ですもん。
これだけマスクをするのが当たり前の時代に、そこにいる誰もがノーマスクという他にはない異常な空間。
会話をしながら入浴している人も少なくはなく、中には洗い場で痰や唾を吐く人もいたりします。
人が少なければある程度距離をとって楽しむことができるわけだけど。
でも日帰り温泉って人気があってけっこう混んでることが多いです。
温泉地に旅行へ行くのは自粛して近場の日帰り温泉ならセーフってなんとなく自分の中のルールであったんですけど、感染対策として完全に間違っているように感じました。
日帰り温泉施設よりも温泉地の宿の温泉の方がたぶん人は少ない。
移動に気を付けさえすれば感染対策という観点から見ても温泉旅行の方が無難なのかもしれません。
そして何よりも思ったのは激混みの温泉は逃避行の雰囲気作りが難しいです。
自分としては温泉にも逃亡気分にも浸りたいんだなって改めて感じました。
激安はいかがなものか
酔いを醒ましてから森乃彩から20分ほど自転車をこいだ。
温泉後のビールもいいけど自転車に乗るのもめちゃくちゃ爽快でいいです。
どこからなのか正確にはわからないけど神奈川県に突入し淵野辺駅近くにある予約していたビジネスホテルへ。
バカ安かった。
普段選ぶホテルもまあバカ安いけど特にここはバカ安かった。
それほど泊まるとこはこだわらない自分。
ぼろい、汚い、せまいとかだったらどんとこいくらいの感覚です。
ここのホテルもシンプルな感じで居心地いい。
だけど過去に泊まったホテルのどこよりもユニットバスが黴臭かった。
さっき温泉行ったからお風呂は使わなかったんだけど、これはまあまあのレベルなんじゃないかと思いました。
それぐらいツーンとする。
夜になるとけっこう冷えてきたのでエアコンをつけようとしたけれどまさかの注意書き。
でもそんなことは全然いいのよ。
これぐらいでなくっちゃ。
昼間に温泉では一切感じられなかった逃亡気分を、ホテルでは少しだけ感じることができたのでした。
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